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2010年10月 6日 (水)

懺悔の中で

病院では死にたくない。

死ぬなら自分が汗水流して築きあげたこの家がいい。

自分が一生懸命守ってきた家族とこの家に包まれて死にたい。

と、残された余生のお世話を託された患者さんがいました。

私が今の仕事を選んだのは、同じ想いがあったから。

病院で亡くなっていくたくさんの患者さんを見てきて、

「自分が死ぬときは、家がいい。

大切なものや大切な想いの詰まった、家がいい」

という価値観が私の中で大きくなったから。

だから彼の想いを受け止めて、ご自宅での看護をお引き受け

しました。

解っていたのに、彼の気持ちは痛いほど解っていたのに、

それなのに病院で死なせてしまいました。

検査をして薬を処方してもらうだけのつもりだった。

だから最後まで病院に行くのを嫌がっていた彼の背中を

私が押してしまいました。

連絡を受けたときは泣かなかった。

鈍器で頭を殴られたように思考が止まってしまったから。

言葉が出てこないまま30秒くらい経ったとき、電話の向こうから

彼の想いも私の想いも理解してくれていた病院のスタッフの

「・・・ご自分を責めてはいけませんよ」という優しい言葉が聞こえて

きて、情けなくも子どものように泣いてしまいました。

命と同じくらい大切な大切な約束を、

ただ一つの大切な大切な約束を、私は守れなかった。

長い長い初七日がようやく過ぎました。

Img_6290

たくさんのコメントにお返事できないままでごめんなさい。

ご心配を頂いているリロはとっても元気です。どうもありがとう。

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しばらくはお返事できそうにないのでコメント欄はお休みします。。。

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