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2010年11月20日 (土)

心じゃなきゃ

ガンが全身に転移してるおじいちゃんちに行ってます。

最近体調が芳しくなくてご機嫌ななめな日が続いてるようで、

訪問から戻ってくるスタッフにも疲労の様子が見え始めました。

そろそろなんとかしなくては・・・と私が訪問したらね、

Tさん、庭の丸太に腰かけて目の前に広がる田んぼを

じーっと眺めてました。

私が庭に車を乗り入れたことに気付いているであろうに、

知らんぷりのままただじーっと田んぼを眺めているのでね、

Tさんの横にそっと腰かけて一緒に田んぼを眺めました。

風は少し冷たいけれども、お日様に照らされて暑いくらい。

稲刈りもすっかり終わってしまった。

一言も交わさずにただじーっと田んぼを眺めること数十分、

そろそろ声を掛けてみようと横を向いたら、Tさんの頬に

一筋の涙がつたってました。

Tさんの背中に手をあててそっとさすったら、Tさんが声を殺して

泣き始めました。

そしてそれは堰を切ったような嗚咽に変わりました。

だから、何度も何度もTさんの背中をさすりました。

火が出そうなくらい、何度も何度もさすりました。

一生懸命に。一生懸命に。

思いっきり泣いてようやく顔を上げたTさんが真っ赤な顔で

・・・ありがとね・・・

と、言ってくれました。

看護って知識や技術だけではダメなのですよ。

心じゃなきゃ。

Img_6518

わんこ育てと一緒だね。

Bbgfam うざくってすみませんすみません

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コメント

an太郎さんみたいに、人の心にスッと寄り添えるのって、真心が無いと出来ないですよね。上っ面でやるとわざとらしくてバレちゃう。
お仕事上、負の想いが多いでしょうし。
あ、私はスポーツならキャプテン翼だったあらふぉ~です(#^.^#)

投稿: まーたんママ | 2010年11月21日 (日) 00時21分

★まーたんママさんコメントありがとう★
今の子はドライに生きるのが当たり前なのか、人の心に触れることを避けてるように感じます。
演技でもいいから患者さんの心に寄り添ってくれよ~ってジリジリします^^;
私はここで負の感情を浄化させることができるので楽なんですけどね^^
まーたんママさんもいつも聞いて(読んで)下さってどうもありがとう♪
キャプテン翼~お若いわ~~~(笑)

投稿: an太郎 | 2010年11月21日 (日) 10時36分

an太郎さんはいい看護師さんです。褒める。こんなふうに気持ちに寄り添ってもらえて、その患者さんも思い切り泣けたのでしょう。きっと、心が軽くなったと思います。
ちょっと愚痴っちゃいます。1月に亡くなった母も胃癌でした。入院していた病院のナースは、なんだかみんな機械的というか、思いやりが感じられませんでした。決定的に唖然としたのは亡くなった時。「体を拭きます」と義兄とか男子チームがいる前で、真っ裸にしたのです。姉があわててバスタオルをかけました。デリカシーがなさ過ぎangry亡くなったらすぐにモノ扱い?みたいな。an太郎さんなら、こんなことぜったいしませんよね?

投稿: kotamo | 2010年11月21日 (日) 14時04分

こんばんわ。
私自身も身内の介護をしてますが、やはりイヤイヤ
やってるのと、大好きheart01
て思ってやってるのとでは、いくら認知症でも感覚的に
わかる様です。
私は身内でもやっとなのに、そうやって寄り添える
an太郎さんは素晴らしいと思います。
どうかお体を崩さない様に・・・

投稿: はるり | 2010年11月21日 (日) 21時02分

こんにちは~^^
遅ればせながら、ネット再開(開通かな)おめでとうございます。
( ̄ー ̄)//△パンッ:・☆▲∴*:゜★.:。*:・'゜★

おじいさん、丹精込めた田んぼを眺めてると切ないんでしょうね。
その気持ちが何となく、理解できる気がします。
お向かいの小母様はガンが見つかったとき「5年は生きたい」と言ってたそうです。
何度も入退院を繰り返して亡くなったんだけど、
家を片付けたり、旦那様が家事出来る様に特訓したり
一生懸命生きてらしたのが記憶に残ってます。
命の期限を知らされたとき、人は自分の人生を振り返るんでしょうけど、いくつなら納得できるってことでは無いし・・・難しいですね。
病気って本当に残酷です(T_T)
でも、an太郎さんと一緒に過ごした時間におじいさんは救われたと思うし、きっとまた会いにきて欲しいと思ってると思います^^

いろいろ忙しくて大変だけど、an太郎さんo(*⌒O⌒)bふぁいとっ!!

投稿: mih | 2010年11月22日 (月) 12時45分

思いっきり泣けて、おじいさん、少し心がスッとなられたかな
なかなか、思いっきり泣ける相手
嗚咽出来る相手というのは居ない
心が素直になれる相手
無防備にさせてくれる相手じゃないと・・・
an太郎さんのそばにいたら
何か分からないけど、おじいさんの心が溶けたんでしょうね
黙って背中をさすってあげられるような
そうゆう人に私もなりたいです
日頃、酸いも甘いも辛いも全てを受容し、消化しているan太郎さんだからこそ。
病気だって意味のあることだなんて
健康な人の言うことだって思っちゃう
寄り添う人が有り難い
人間、弱ってる時には、ほんわかと寄り添ってくれる
それでいて、背中をさすって
支えられてる実感を与えてくれる人がいたら
前に進める気がします
an太郎さん、素晴らしいお話を教えて下さって
有り難うございましたm(_ _)m

投稿: ふらっしゅまま | 2010年11月22日 (月) 17時10分

★kotamoさんコメントありがとう★
私は決して良い看護師なんかではありませんよ。
強いてゆうなら当たり前の看護師です。
少なくとも私が大阪で働いていた時の仲間はみんな同じような看護師でした。
お母さんのこと、腹が立って悔しくて仕方ありません。
これまでに何十人もの患者さんを見送ってきたけれど、お別れの処置の時に泣かずにできたことは一度もありません。
きっと私たちがこの世で最後にその方の全身に直接触れさせて頂く人間になるわけですから、機械的になんてできるはずありません。
kotamoさんのお母さんに対する行為は、冒涜以外の何物でもないと思います。
本当に残念です。同じ看護師としてごめんなさい。

投稿: an太郎 | 2010年11月24日 (水) 21時53分

★はるりさんコメントありがとう★
こんばんわ。
はるりさんはお身内の介護をされてるのですね。
大変でしょうね。
特に認知症であればなおさらでしょうか・・。
私、認知症の方が大好きなので認知症の方のお仕事の依頼は喜んでお受けするのですが、楽しんで介護されてるご家族には会ったことがないんです。
認知症の方と24時間365日を共にするというのは言葉では言い表せないほどの心労や体力消耗ですものね。
うちのばあちゃんも認知症になって、わが家で預かって介護をしたことがあるんですよ。でも父が2日で参ってしまって、母と喧嘩にもなったりして大変でした・・。
はるりさんもお体大切にご家族やご親族と協力し合って介護を楽しまれて下さいね♪
そうそう、以前のコメントに『てげてげ』ってありましたねぇ。宮崎の方なのですね^^

投稿: an太郎 | 2010年11月24日 (水) 22時05分

★mihさんコメントありがとう★
こんばんは~^^
ようやくネットライフの復活です~♪これからもどぞどぞヨロシク♪♪
おじいちゃん、もうお米作りはできない体なんですよ。
だから、自分では何もできないままに稲刈りまで終わってしまった田んぼを自分に重ねていたのかなって思ったり。
何歳になっても死ぬのが怖くない人なんていないですものね。
あれからおじいちゃんはすっかり人柄が変わってしまって、とても穏やかに楽しく訪問させてもらってます。
最期までそばにいれたらなって思います。
死に様って最期の生き様だから、私もmihさんのお向かいのおばさんのように、いろんなことを片付けてから丁寧に逝きたいなあと思います。

投稿: an太郎 | 2010年11月24日 (水) 22時28分

★ふらっしゅままさんコメントありがとう★
そうですね。おじいちゃん、きっとずっと一人でいろんな想いを抱え込んで破裂寸前だったのだと思います。
きっと泣きたかったんだろうなって。
ちゃんと泣かせてあげることができて本当に良かったです。
きっと他のスタッフにも同じようにサインを出していたたと思うんですよ。
苦しいよ、辛いよ、泣きたいよって。
でも誰もそれに気づいてあげられなくて、おじいちゃんには悪いことをしました。
って言う話を幹部会でも話したら『○○さんは犬しか相手にしてないから野生の本能が目覚めてるんじゃないですか』って言われました(爆)
野生の本能だろうが何だろうが患者さんに寄り添えるならなんでもいいんですけどね^^
私はいつもふらっしゅままさんたちに背中をさすってもらっているんですけどもー♪どうもありがとー♪♪

投稿: an太郎 | 2010年11月24日 (水) 22時42分

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